自己啓発書を買い漁るものの、自分を変えられなくて落ち込む人へ 夢をかなえるゾウ 書評 口コミ

 

 

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

 

 

 

今日は「夢をかなえるゾウ」を読みました。

 

著者は水野敬也さん。卓越した文章センスをお持ちの方です。

著作には「夢をかなえるゾウ」、「ウケる技術」、「四つ話のクローバー」、「雨の日も、晴れ男」、「『美女と野獣』の野獣になる方法」、「大金星」があり、DVD作品「温厚な上司の怒らせ方」の企画・脚本や、恋愛体育教師・水野愛也名義のDVD「スパルタ恋愛塾[ソフト編/ディープ編]」の脚本・出演、漫画「地球くん」の企画・原案も担当されています。

 

公式ブログ 「ウケる日記」もとても面白いので、ぜひ見てみてください。

 

さて。

 

この本は

自己啓発書を買い漁るものの、結局自分を変えられなくて落ち込む人」

にぜひ読んでもらいたい本です。

 

読んでいるあなたの背中を力強く押してくれる本です。

 

この本の内容を説明しますと、

自分を変えたいが変えられない青年の元に

突如ガネーシャを名乗る人物が現れます。

 

そして言うのです。

「夢を叶えたいならワシの言うことを聞け」

「一日に一つずつ課題を出していくから、それをこなしてみせろ。」

と。

 

ちなみにこの言葉は、読者にも向けられていて、

実際に課題をこなしながら実感することになります。

 

 

本の種類としては自己啓発書にあたるのですが

お話自体がとても面白く、また文章が巧いのでスルスルと読んでしまえます。

全編通してガネーシャと青年の掛け合いが見事ですね。

日常を通して次第に打ち解けていき関係が深まっていくのがとても楽しいです。

 

最初こそ、出された課題を不審に思う青年なのですが、

実行していくうちに理由がちゃんとあることを知り、

ガネーシャを信頼していくようになります。

理由の説明も堅苦しくなく、私たちの日常と地続きなのですんなりと飲み込めます。

 

関係性が深まったことで肉体言語でのコミュニケーションを取ったり、

立場が逆転してしまうのも笑ってしまいますね。

 

 

基本的に、この本で書かれていることの多くは

他の自己啓発書にも書かれている内容です。

ですので、すでに知っているということも多いはず。

 

ガネーシャに教えてもらうまでもなく

青年も、すでに知っているはずなのです。

 

しかし、なぜ青年は変われていないのか。

 

最終章で語られるガネーシャの発言はとても胸に刺さるもので

心当たりのある人ほど痛烈に痛みを感じることでしょう。

 

 

だからこそ、私はこの本を読んでいただきたいと思います。

 

 

 

この本で私が一番心打たれた台詞はガネーシャ

「一つ だけ、絶対にあきらめたらあかんことがある」

「『 自分』 や。 自分には何か才能がある、自分にしかできない仕事がある、そのこと に関してはあきらめたらあかん。見つかるまでそれを探し続けなあかん。自分自身に対してはあきらめたらあかん」

という言葉です。

 

自分が諦めてしまったら、そこで試合終了ですものね。 

 

ちなみにですが、ガネーシャは生き方の強制はしていません。

生き方は自分で選ぶもの。

努力なんて誰も強制していないし、本人が幸せならそれでいいと思ってます。

別に仕事なんて趣味のためのものかまわないのです。

それでも頑張りたいのなら、と作中で青年の背中を優しく押しているのです。

 

 

私はこの本を読んで、書かれている課題を実行することで、

少しずつですが成長する実感を得ることが出来ました。

そうして、実行できた自分を褒めてあげると、

成長することが楽しく感じられるようになります。

 

こうした一つ一つの積み重ねが、結果につながっていくのだろうと思います。

「夢をかなえるゾウ」には2巻と3巻もあるそうなので、そちらも読んでみたいですね。